井戸端people

2022年07月20日

童心に返って、Joynusと一緒に遊ぼう!市民活動団体Joynus(ジョイナス) 代表 小栁 壮平さん、副代表 林田 龍矢さん

「長崎市で最も童心に返れるスポーツ団体」として、現川の森の丘公園や「うつつ川 森のぶんこう」を拠点に子どもから大人まで一緒になってスポーツや遊びを思いっきり楽しむJoynus。

 

月一回のペースで、キックベース、ドッジボールのようなスポーツから、「けいどろ」、「かくれんぼ」などの遊びまで、小学校の昼休みのようなスポーツイベントを井戸端パーティーに掲載しています。

 

子どもと大人が一緒に遊ぶための秘訣、手づくりの道具のこと、活動に対する思いとは…、普段の活動同様楽しい雰囲気のなか、もともと同級生という代表と副代表のお二人に熱く語っていただきました。ぜひご覧ください!

 

 

Q. Joynusを始めたきっかけを教えてください。

 

小栁:オランダ留学から長崎市に帰ってきて感じたのは、みんなで楽しめる場所や遊べる機会がもっとあってもいいんじゃないかということでした。それがJoynusをつくったきっかけです。サッカーがやりたかったんですが、それ以外の遊びも大好きなので、なんでもできる団体にしようと。

 

――ドッジボールひとつとっても、王様ドッジボールやアメリカンドッジボールなど、工夫をされていますね。おもしろい遊びやルールはどうやって思いつくのですか?

 

小栁:東長崎のマクドナルドを、僕たちの「オフィス」と呼んでいるんですが(笑)、そこでドッジボールだったら変わったドッジボールがないか調べたりして、二人でミーティングを重ねるなかでアイデアを練っています。

 

――もともと、子どもも大人もみんな一緒に遊ぼうというコンセプトがあったのですか?

 

小栁:どんな団体にしようか考えている時に、そういえば自分が小さい時に地元のお兄ちゃんたちと遊んでもらって楽しかったことを思い出したんです。そういう記憶ってすごく残るんですよね。でも今は子供会がなくなったりして、このままだとどんどんお兄ちゃんと遊ぶことができなくなると思って、それで子どもたちと一緒にスポーツや遊びを楽しめるようにしたんです。

――子どもから大人までみんなで一緒に遊ぶには、大変なこともあるのでは?

 

小栁:よい質問をしてくれました。めちゃめちゃ難しいです(笑)

 

今でこそ小学生以上なら誰でも参加OKとしていますが、最初は失敗もありました。第一回を開催した時に、小学4年生のお兄ちゃんについて1年生と2年生の子も来ていたんです。その時はハンデのつけ方もわからなくて一緒にサッカーをやってみたら大人は本気でできないし、子どもも楽しくなさそうで…。それで募集を中学生以上にすることも一時考えたんですけど、何か違うなと思ったんです。そうじゃなくて対象者を限定するのではなく、ルールを変えたりハンデをつけたり、運営するこちら側が工夫すればいいんだ!って気づいたんです。

 

林田:例えば、小学一年生は二人合わせて一人とカウントして5対4にしたり、野球やキックベースはちょうどよい強さで蹴らないと飛ばないボールを使ったり、子どもも大人も全力で遊べるようにしています。

 

Q. 活動の様子を聞かせてください。

 

小栁:毎回まず検温と消毒をして、ストレッチ、それからアイスブレーキングをしてからスポーツや遊びを始めます。アイスブレーキングは、初めて参加する人たちと仲良くなること、軽い運動ができること、この二つができるように工夫しています。毎回一人くらいは初参加の人がいるので、輪の中に入りやすいようにアイスブレーキングは欠かせません。

 

それと、自分が呼んでもらいたい名前を書いて胸に貼ってもらって、それぞれを呼び合える場をつくるようにしています。

――井戸端パーティーの「開催報告」を読んでいるだけで楽しさが伝わってきます。

 

小栁:最近ではカラーボールを150個用意して雪合戦をやりました。みんな雪合戦をやったことがないだろうからやってみよう、でも雪がない、じゃあカラーボールでやってみよう!とアイデアがまとまって、日本雪合戦連盟がつくっているルールを参考にボールを150個用意することにしました。100個は自分たちで買ったんですが、残り50個は仲良くしてもらっている不用品回収業者さんがいつか使えるんじゃないかと僕たちのためにとっておいてくれたものをもらいました。

 

――イベントで使う道具も手づくりが多いとか。

 

小栁:まずあるものでつくってみて、無理だったら100円ショップなどで買うようにしています。

 

竹馬遊びをやった時は、竹馬を用意するのに、家の裏山に竹を切りにいくところから始めました。足を置くところをどうしようとか、工具を使って3時間くらい試行錯誤して、後日また4時間くらいかけて5セット完成できた時はうれしかったですね。当日も初めて竹馬をやる人たちが多くてめちゃめちゃ盛り上がりました!

 

林田:失敗もあります。お正月イベントで凧あげをするために二人で凧をつくろうとしたんですが、いくらつくっても全然飛ばない(笑)。結局開催当日に子どもたちと一緒につくったものも飛ばなくて…、「よし、じゃあキックベースしよう!」みたいな(笑)

 

――特に思い出に残るイベントはありますか?

 

林田:冬の大運動会です。当日は、小学生、協力団体、友達など34人が参加してくれました。大人と子どもでスタートラインを変えた50メートル走から始まって、グランド整備に使うトンボを使った力比べ、竹でつくった棒やバトンを使った「台風の目」、「棒取り合戦」、最後は赤組と白組対抗の全員リレーと、盛りだくさんでした。

 

小栁:プログラムを配ったり、協力団体の方に音響設備を借りて運動会の音楽を流したり、マイクで「赤組さん、速いです!」とアナウンスしたり、道具づくりなど準備は大変でしたが、本格的な運動会ができた達成感がありましたね。

 

Q. 参加するにはどうしたらよいでしょう。

 

林田:まずJoynusのInstagramの活動写真や動画で雰囲気を感じてもらえればと思います。カラーボールの雪合戦のように新しいスポーツをする時は、参加希望者もなかなかイメージがつきにくいと思うので、友達を呼んで実際にやってみて、それを動画に撮って予告としてInstagramに載せています。参加申込みは、JoynusのLINEからできます。ダイレクトメッセージも大歓迎です!

 

林田:これまで参加したことのない人たちにもぜひ来てほしいですね。主催者はどんな人たちだろうとか、怪しいんじゃないかとか、参加を迷う人も多いと思うんです。ただの同級生二人がただ遊びをつくってみんなで楽しんでるだけなので、怖がらずに観にきてほしいですね。

 

Q.子どもとの遊び方がわからない、という大人も多いですが。

 

小栁:保護者という目線よりは同じ目線で、友達だよっていう風に接すると、子どもたちも緊張せずに「サッカーしよう!」って来てくれます。あと、できるだけ自由にしていますね。「やりたくない」っていう子たちには「無理してやらなくていいよ」っていう風にしています。ボール遊びが苦手な子もいますから。

 

林田:当日、遊ぶ内容を決める時は僕たちが決めるようにしています。子どもたちに何をしたいか聞いたら、サッカーとか、鬼ごっことか、いっぱい意見がでて収拾がつかなくなりますし、一人の子が言った遊びを選んだらその子を贔屓することになるから、それはよくないと思うんです。

 

 

Q. 活動に対するお二人それぞれの思いとは。

 

林田:この活動を通じて、地域コミュニティについて考えるようになりました。地元の子どもたちのことを知らない人って多くないですか?僕もそうでした。でも最近では、参加者と時々すれ違って話すようになって、見知らぬ小学生が顔見知りの小学生になり、つながりができたように感じます。長崎市は大きなまちではないですし、公園に行ってもどこにいっても、知り合いが一人ぐらいいるようなコミュニティが形成されて、それが広がっていったらおもしろいなと思います。

 

小栁:団体をつくった時から、長崎市に住む方の自由時間の選択肢を増やしたい、という思いがありました。土曜日何しようと思った時に、映画に行ってもいいし、浜町に行ってもいいし、そこに、選ぶ・選ばないは別としてスポーツや遊びをJoynusで楽しむ選択肢もあったら、みんなの人生がもっと幸せになるんじゃないか、そんな思いで活動しています。

 

Q. Joynusのこれから。

 

林田:二人とも進学や就職を控えていて、今後の運営のありかたを考える時期にきています。でもJoynusをなくすつもりはないんです。開催頻度は下がるかもしれないですが、活動を続けながら新しいカタチを模索できたらと思っています。将来的には僕たちが管理者としていながら、やりたい人が自分で参加者を募って開催するような流れができたらいいですね。

 

Joynusのことをもっと知りたい方は、

JoynusのInstagram
https://www.instagram.com/joynus.leisurand/

 

イベントの申し込みは、
JoynusのLINE
lin.ee/7lvi2zV

 

井戸端パーティーでもイベント予告を掲載予定です!
これまでの開催報告はコチラ
https://nagasaki-idobata.jp/eventpark/?event_date01=&event_date02=&mode=search#event_list02