2022年03月28日
「はじっこ商店」プロデュースの地元活動が面白い!SLOW 代表 武次 亮さん
長崎市南部地区限定のローカルコミュニティマガジン「Hajikko」をご存知でしょうか?Hajikkoは、長崎市南部地区のディープなネタ(お店やイベント情報などなど)にこだわったローカルフリーペーパーです。武次さんは、その発行人。Hajikkoの発行をはじめ、Hajikko商店の経営や広告業、各種広告ツールのプランニングから作成まで手掛けます。
南部地区のヒトやモノ、旬な情報を通して、多くの交流を生んできた武次さんに、地元との関わり方やつながりについてお話を伺いました。武次さんの自分を信じる力、相手を理解しようとする気持ち、クリエイティブな発想に引き込まれる方も多いはず。ぜひ、ご覧ください。
Q.Hajikkoを通して長崎南部の魅力をどう発信していますか?
Hajikkoの創刊号は、赤字だったんですよ。それでも発信する媒体が目の前にないと相手にも伝わらないという自分の思いを信じ、発行し続けています。Hajikkoを通して、少しずつですが地元のお店や企業から声がかかるようになりました。
次に繋がる発信
どうやったらその店舗が地域に定着していくかも一緒に考えていきながら、Hajikkoでも取り上げ、紹介しています。単純にHajikkoで紹介するだけでは、面白くないし、次に繋がらない。最近の企画では、南部地区の企業が作った明太子を紹介する際に、地元の飲食店に明太子を使ったコラボメニューを作ってもらって、マルシェを開いて販売するという流れにしました。地元のお店にも明太子を知って、使ってもらえますからね。
――ただ掲載するだけでなく、地元のヒトやモノとマッチングしていくことで、相乗効果が生まれるんですね!
地元と企業を繋ぐ
フレスポ深堀に無印良品がオープンしました。働く場所が南部にもできるのは、嬉しい事。「南部に住んでいて、無印で働けるなんて思わなかった」という友人の言葉を聞いて、ステキだなって思ったんです。中には、大企業が地元に来ることを拒む人もいるんだけど、そんな大企業と地域とのギャップを埋められたらなって。そこで、無印良品と地元のパン屋le’pangをタイアップしてHajikkoに紹介してみました。
――Hajikko vol.25を読んで、大企業の無印良品が地域に溶け込んでいて、一体感を感じました。無印良品への“親しみ”も感じました。
そうですね。そこは、目指していました。
Q.地元とどんな関わりがありますか?
土井首地区コミュニティ協議会*1
2021年に参加した南部地区の将来について話し合う会議の中で、有志が5人集まって、僕もその中の一人になりました。今は、土井首地区コミュニティ協議会の中でどういう位置づけにするか決めている段階です。
地元の皆さんが、気軽に協議会とかかわるきっかけが増えたら良いのかなって。ただやっていくだけの団体ではなくて、地元にどう必要とされる団体としていくかを僕らが考えていけたらなって思います。
ご近所さんとコラボしたフリーマーケット!
2021年に、ジョイフルサンで働くスタッフさん(林田さん)からブランドバッグのフリーマーケットをしたいと相談を受けて『Mrs.林田によるフリーマーケット』という名のイベントを一緒に開催しました。林田さんに、ブランドバッグをいっぱい身に付けていただいて、ポスターにしました。林田さんをはじめ、ジョイフルサンのスタッフさんの協力のおかげで、一緒に楽しく開催できました。
――個人から団体まで、相談事をカタチにしていく、武次さんのバイタリティーが凄いです!!林田さんのポスターも見てみたい!!
Q.印象に残る企画はありますか?
約10年越しのジョイフルサンの夏祭り
コロナ前ですけど、ジョイフルサンの店長から「10年程前まで行われていたジョイフルサンの夏祭りを復活させたい!」との声がかかって。僕もジョイフルサンの夏祭りには、子どもの頃の楽しい思い出があったので、復活したら面白いかもと思い、企画から協力させてもらって、2019年に開催しました。ジョイフルサンのような地元企業とこれからも面白いことができたらなぁと思います。
地域の意見を合わせて開催したi+Land nagasaki CUP
2021年に、i+Land nagasakiさんから、伊王島大橋の架橋10周年を記念して、「地域の人たちと何かイベントをしたい」と声がかかって。同じ時期に、土井首小学校サッカー部の保護者からは「昨年コロナで活動ができなかった6年生のために、最後に思い出を作れるようなサッカー大会をしたい」と相談があり、別の地元企業からは「地域活動に寄付をしたい」と話が来ていたんです。それぞれの意見をリンクさせて、サッカー大会の開催に繋げたんです。
当日は、子ども達の名前を読んでプロの大会みたいにしたら、親御さん達も子ども達の写真を撮って、楽しんでもらえました。野母崎の飲食店や店舗に出店してもらったり、景品も地元のスポーツ店に準備してもらったり、地元の皆さんの協力も大きかったですね。皆が楽しめて、思い出に残るイベントにすることができたかなって思っています。
最後に
武次さんの仕事に対する信念や親身に向き合う人柄が「気になる!」「行ってみたい!」と思わせるようなイベントやHajikkoの魅力に繋がっているのかなと感じました。また、武次さんのように自分の仕事や、日頃の人付き合いの延長で、“自分にできるカタチ”で地域に関わり、そして自らも楽しむ。そんな理想的な地域への関わり方を教えていただきました。
Hajikkoには、何度も読みたくなるような、長崎市南部地区の魅力がぎゅっと詰まっています。Hajikkoを見つけた方は、ぜひお手に取ってみてください。
Hajikko商店で、こんなものを見つけましたよ。
気になった方は、ぜひ足を運んでみてください。
*1土井首地区コミュニティ協議会の詳細はコチラから➡ http://doinokubi-comm.holy.jp/