井戸端people

2022年11月21日

ワクワクする交流の場をつくりたい。ヨガスタジオ「YOGA ANDANTE」主宰 河原歩さん

今回の井戸端peopleは、ヨガスタジオ「YOGA ANDANTE」を運営する河原 歩さん。河原さんは水辺の森公園で定期的に朝ヨガを開催していて、ヨガの後はコーヒーを飲みながら参加者同士が気軽に交流を楽しみます。
「人と人とをつなげることが大好き」という河原さん。自身が大切にしている“つながり”や“コラボレーション”を軸に、お酒を出すバーとヨガのコラボ企画やキャンプ場での婚活イベントなど、幅広いジャンルでワクワクする交流イベントを開催しています。
活動への思いや次々にコラボ企画を生み出す秘訣をお聞きしました。

 

Q:長崎市でヨガレッスンを始めたきっかけ。

 

ヨガと出会ったのは都会で数年働いたあと、地元長崎市にUターンしてからです。通っていたスポーツクラブでたまたまヨガのレッスンしか空いていない時があって、全然期待せずに受けてみたのがきっかけでした。その時、心がほどけていくような感覚があって。普段生活していると、ゆったりした時間と呼吸を感じる時間ってないじゃないですか。先生もとても魅力的な方で、何回か通っていくうちに、私もこんな人になりたい、ヨガをもっと長崎で広めたいと思うようになりました。自分がいいと思ったことは、人にも伝えていきたいし、私と同じように共感してくれる人たちとつながっていったら、きっといい交流が生まれると思ったんです。
スタジオ名の「ANDANTE」は曲の速さを表す音楽用語で、「歩くスピードで緩やかに」っていう意味なんですよ。私の名前もちょうど「歩(あゆみ)」なので、これをコンセプトにそれぞれの人のペースに合わせて参加していただけるように月謝制でなくチケット制にしています。私自身が習っている時に、毎週決まった曜日の決まった時間に行かなきゃいけないのがちょっときつかったんですよね。だから、自分のペースで自然と行きたい時に行けて、そこで出会った人と交流できるようなヨガレッスンを目指しています。

 

Q:参加者同士の交流を大切にされているそうですね。

 

「ヨガ」という言葉には、「つながる」っていう意味があって。私も、心と身体のつながり、自然とのつながり、周りの方たちとのつながりを大切にしています。
レッスンでは、基本的に私は先生というよりも、みなさんのお友達っていう感覚で一緒にいたいんですよね。だから、お一人お一人に声かけるようにしたり、レッスンが終わった後にコーヒーをお出しして参加者同士がコミュニケーションを取れる時間をとったり、交流も含めた1つのパッケージとしてヨガのレッスンをしているんです。私のそういう思いに共感してくださる方たちが集まってくれるので、自然と交流する雰囲気ができていますね。今日の朝ヨガでお出ししたコーヒーも「先生、これでコーヒー淹れなよ」って参加者さんからいただいたコーヒー豆で淹れてきたもので、みなさんサポートしてくれるのでありがたいです。

 

――今日、実際に水辺の森公園で朝のヨガレッスンに参加させていただいて、とても清々しい気分になりました。

 

水辺の森公園で朝のヨガレッスンを始めて1年半ぐらいですね。長崎って山もあるし海もあるし自然がいっぱいあって素晴らしいじゃないですか。自然とヨガって相性がいいし、長崎ではまだパークヨガを毎週やるようなところが少なかったので、気づいたら始めていたような感じです。週末朝起きられない人たちが「今日このヨガがあるから絶対にこの時間までに起きよう!」って習慣化してもらえると一番いいんですよね。9時ぐらいに終わってその後参加した人同士で食事に行くとか、1日を充実させる意味でも朝ヨガってすごくいいなと思います。

Q:ユニークなコラボレーションについて。

――意外な分野の方たちとコラボレーション企画もされていますね。

 

「コラボレーション」も私が大切にしているキーワードのひとつです。ただヨガをするだけじゃなくて、プラスαの何かがあった方が、参加する方にとっては絶対楽しいじゃないですか。私自身も、常にワクワクドキドキしていたいタイプなんですよね。
初めてのコラボレーションはお酒を出すバーとのコラボレーションだったんですよ。お酒とヨガってあんまり結びつかないでしょ?(笑)。意外とバーって暗くて雰囲気も良くて、ヨガの後バーテンダーさんにデトックスドリンクをつくってもらったりしてすごくおもしろかったです。それから茂木地区のホテルの方と知り合いになって、そのホテルが「月と海」がコンセプトだから、月を観ながらヨガをするっていいよねっていう話からフルムーンヨガをしてみたり、カリンバ奏者の方にヨガ中に演奏していただいたり、いろいろなコラボレーションイベントをやってきましたね。

 

Q:交流やコラボレーションを生み出す秘訣。

――恋活・婚活のプロジェクトもされていますね。

 

私は、人と人とをつなげることがすごく好きなんです。婚活も人と人とをつなげることなので、サポートをずっとしたいと思っていて、長崎に戻ってきた当初、結婚相談所に面接に行ったほどなんですよ。それに、一旦長崎から外に出ちゃってそのまま帰ってこないとか、長崎は若者がどうしても少ない印象があって。「婚活で長崎の若者をもっと元気にしよう!」と、思いが共有できたフォトグラファーの方やバーのマスターと立ち上げたのがTASUKIです。TASUKIでは、キャンプ場で焚き火コンやcafeコンなどを開催しています。
他には、お子さんとお母さん、お父さんが一緒に楽しめるようなファミリー向けのイベントもやりたいなと思っています。でも今はそう思っていても、コラボレーションする方たちと話を進めていくなかで全然違うイベントになることもよくあるんですよ。それも「こう思ってたけど、こんなのができた!」みたいな新しい発見にもなるし、おもしろいんですよね。

 

――どうやってコラボレーションのアイデアが生まれるんですか?

 

都会だったらSNSやインターネットから交流が広がることが多いと思うんですが、長崎は人脈だったり口コミだったり、もっと直接的に人とつながることでコミュニティが広がっていくと思うんです。だから私はカフェ会とかマルシェとか、人が集まるところによく足を運びます。そこでいろいろなお店を教えてもらって、今度はそのお店に実際に訪ねていって、おもしろい方と知り合ったら、まず「コラボしましょう!」って声をかけます(笑)。それぐらい誰かと何かできることがないかなっていつも自然に考えちゃうんです。そうやって参加者の方たちやコラボレーションする方たちがつながって相乗効果が生まれて、交流の輪がどんどん広がっていったらいいなと思っています。
考えて踏み出せない人って結構多いですが、私の場合は考えるよりも先に行動してみます。失敗もその分多いですけど、とりあえずやってみたことによって、その失敗が何なのかがわかるし、修正しながら次にいけばいいんです。むしろ私のなかでは、あまり失敗っていう感覚がないのかもしれないですね。

 

Q:ヨガを通じて交流をしてみたい方へ。

 

朝ヨガやコラボレーション企画に来られる年齢層はバラバラで、若い方からご年配の方、お子さん連れや、男性の方もいらっしゃいます。40代、50代以降の方が長く続けていただいていて、多世代の交流ができる場でもあるのかなと思っています。
ヨガってハードルが高いって思われがちですが、ヨガというよりも交流を楽しむ気持ちで一度足を運んでいただきたいですね。私もお友達になりたいし、参加される方たち同士もお友達になってくれたらうれしいです。
お友達になりましょう!

YOGA ANDANTEのホームページ
https://yoga-andante.jp/

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https://www.instagram.com/yoga_andante/

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