井戸端people

2023年04月21日

人々が集う憩いの場所づくり POPUP STUDIO CHAMP 代表 YUKIさん

今回の井戸端peopleは、POPUP STUDIO CHAMP(以下、CHAMP)代表のYUKIさん。
YUKIさんは自身のダンス教室で指導者として活動する傍ら、多目的コミュニティレンタルスペース「CHAMP」を運営しています。CHAMPはダンスやヨガ、ワークショップ、マルシェなどさまざまな用途で使えます。
「新大工町はお店がたくさんあって買い物ができるのはもちろん、地域のかたが優しかったり、子どもが喜ぶイベントがあったり魅力あるまちなんです!」と新大工町への愛があふれるYUKIさん。
また、子育て世代の助けになりたいという思いを軸に「色々な世代のかたとつながれる場所としてCHAMPを利用してもらいたい。」と語ります。
YUKIさん自身、楽しいことが大好きなんだとか。みんなが楽しめるコラボ企画を考えたり、利用者にとって過ごしやすい場所づくりに励むYUKIさんをご紹介します!

 

Q.CHAMPを始めたきっかけについて教えてください。

私が数年前に始めたダンススクールがきっかけですね。学生の時にダンスをしていたことがあって、みんなが踊れる場所を作りたいと思って、友人のダンス講師を呼んで伊良林校区に「M.O.C.A(モカ) Dance School」というダンススクールを立ち上げました。私は当時、子ども会の会長もしていて、近所で地域の人が集まるイベントで子どもたちにダンスを披露してもらったりしているうちに、生徒さん達もどんどん増えてきて、その後二か所の公民館や伊良林小学校の体育館でもレッスンをするようになりました。だけど、公民館や体育館は夏暑くて冬は寒いねってことで別の練習場所を探していたんです。そんな時に大好きな新大工町に空いているスペースがあると聞いて、すぐに大家さんにお願いをして、新大工町でCHAMPを始めることになりました。

ーー新大工町とのつながり

私は、生まれも育ちも市南部にある深堀町で、新大工町には行ったこともなかったんです。それが大人になって風頭に住むようになり、自分の子どもが伊良林小学校に通っていたので子どものお迎えの帰りに新大工町商店街に寄って、よく買い物をしていました。その時に「ああ、なんて良いまちなんだろう」って思ったんです。新大工町商店街は、子どもたちにすごく優しくて店主の人柄もすごく良いし、夏祭りとかイベントも盛大にやっていて、どれも子どもたちが喜ぶ内容なんです。だから、自分が楽しむだけではなくてダンススクールの子どもたちの発表の場として商店街のイベントに出られないか前々から考えていたんです。そしたら新大工町商店街とM.O.C.A Dance Schoolでクリスマスイベントをできることになったんです!イベントでお世話になった人たちや見に来てくれた人たちとの関わりを通して新大工町にさらに惹かれました。

Q.CHAMPの名前に込められた思いとは?

「POPUP STUDIO CHAMP」の「CHAMP」なんですけど、「challenge(挑戦)」、「happy(幸せ)」、「amusement(楽しみ)」、「memory(思い出)」、「place(場所)」の5つの単語の頭文字を組み合わせてできた言葉なんです。「何でも挑戦して楽しくて幸せな思い出を作る場所になってほしい」という思いを込めています。実はあともうひとつ別の意味があって「CHAMP」のchが「child(子ども)」、aが「and(~と)」、mが「mama(お母さん)」、Pが「place(場所)」で子育て世代のかたたちにとって憩いの場所にして欲しいと言う思いを込めているんです。私自身、子育てを経験して地域のかたや先輩ママにすごく優しくしてもらって助けられたので、私もそういうママたちに寄り添った場所を作りたいと思い、「POPUP STUDIO CHAMP」と名前をつけました。

 

Q.CHAMPの立ち上げからこれまで大変だったことは?

大変だったこと…。CHAMPを始めると決めてから実際にスタートさせるまでトントン拍子に進んだんです。周りの人に恵まれていたから。CHAMPを始めるために場所を貸してほしいって大家さんに相談したら、「地域のために頑張っているから協力する」って言ってくださって。新大工商店街の理事長さんたちは立ち上げ当初に「やりたいことをやろうよ」って言ってくださったし、何でも新しいものを取り入れてどんどん変えていこうというかたたちなので、私をすぐに受け入れてくださったんです。それだけじゃなくて、商店街の店主のみなさん本当に優しいんです。だから、スタートさせるまでに大変だったことってあまりなくて。
ただ強いて言えば、CHAMPのオープンがちょうどコロナ禍の真っ只中でダンススクールの生徒さんや他の利用者の皆さんが来たくても来られないっていう状況で。もどかしい思いをしましたね。

Q.CHAMPの運営で工夫していることは?

CHAMPはどうしても公共施設と比べると料金が高くなってしまいます。だからそれ相応の魅力を作って提供したいと思っています。例えば、ネット環境や音響設備を整えたり、最近ではCHAMPのアプリを作ったりしました。アプリで貸しスペースを予約していただいてそのままクレジット決済できるデジタルチケットを販売しています。1回チケットを買うたびにスタンプが1個たまって、10個たまったら1時間無料にするとか、どうしたらCHAMPを気持ちよく利用してもらえるか考えて工夫しながら運営しています。
CHAMPをスタートさせてから私自身、色々なつながりができました。だから、今度は私が起点となって、もっと人と人とをつなげられるようなコラボ企画を考えていきたいです。

 

――運営で大切にしていること

 

CHAMPを利用してくださるすべてのみなさんとのご縁を大切にしたいですね。1回きりで切れるような縁ではなくて次につながるように利用者のかたと丁寧に接していきたいです。CHAMP良いところだよって思ってもらえるように利用者のかたに改善点を教えてもらってみんなが使いやすい場所にしようと日頃から心がけています。

 

Q.今後の計画や夢について教えてください。

CHAMPをもっと多くのかたに知ってもらいたいです。CHAMPだけじゃなくて新大工町全体を知ってもらいたいですね。新大工町は本当に良いまちなので!「新大工町に行けば、お店があって買い物できるし、CHAMPもあるから新大工町に行こう」ってなれば嬉しいです!
私は新大工町、長崎全体が子育てしやすいまちになってほしいと考えています。そのひとつとしてCHAMPが子育てを頑張るかたの憩いの場になると良いなと思います。私自身、子育てを経験して思ったことは、子育ては地域の力なしではやっていけないということ。子育てにはリラックスしたり気晴らししたりする時間が必要だと思うんです。だけど、コロナ禍でなかなか外に出られず、人との接触が減ってしまったかたが多くいらっしゃると思います。私にできることは少ないですけど何かしら力になりたい。CHAMP内のショップスペースとかを使っていないときは憩いの場としてみんなが集まる場所として利用してもらいたいです。もちろん、子育て世代だけじゃなくて幅広い世代のかたにもCHAMPを利用してもらって、CHAMPを通して、悩みや趣味の共有とかお互いを認め合う関係性を築いてもらいたいです。ここに来れば誰かに会えるみたいな。気持ちが楽になるとか楽しくなるとか前向きになれる場所にしてほしいです。

 

POPUP STUDIO CHAMP HP:
https://www.champ-nagasaki.com/
POPUP STUDIO CHAMP Instagram:
https://www.instagram.com/popupstudio.champ/