井戸端people

2025年03月13日

子どもたちと地域住民が交流する場をつくる アシストゆめ塾・ひがながハッピープロジェクト 代表 白石 彩さん

ながさき井戸端パーティーを活用しているかたをご紹介する「井戸端people」。今回は、小中学生を対象とした学習塾「アシストゆめ塾」の塾長を務める傍ら、「ひがながハッピープロジェクト」の代表も務める白石彩(しらいし あや)さん。アシストゆめ塾では、子どもたちで企画運営する「ゆめ☆春祭り」をはじめとしたさまざまなイベントを行い、子どもたちにとって貴重な経験の場を提供しています。また、ひがながハッピープロジェクトでは、地域全体を巻き込んで行う「ハッピーハロウォーク」を企画し、地域での交流を育んでいます。昨年からは矢上みらいまちづくり協議会の一員としても地域活動に貢献している白石さんにお話を伺いました。

ゆめ☆春祭りはどのようなイベントなのですか。
ゆめ☆春祭りは、塾を開校した平成28年から毎年3月に行っているイベントで、来場者から「まるで塾の文化祭みたいですね」と言われたこともあります。子どもたちが出店内容を考えて、経費計算や広報も含めて活動し、毎年出店、時には創作ダンスや演奏を披露することもあります。去年はたこせんべい・カフェ、魚釣りゲームを出店しました。
こども出店を始めたきっかけは、以前の仕事で卒業直前の大学生たちから話を聞く機会があり、就職や新しい仕事を始めることに、不安を抱えている人がとても多いと感じたことでした。そこで、幼い頃から「さまざまなことに挑戦し、困難に直面してもそれに立ち向かい乗り越えることができた」という成功体験を積み上げることによって、何事にも挑戦する前向きな気持ちを育むのではないかと思い、子どもたちにも小さな挑戦ができる場を提供したいと考えるようになりました。
また、子どもを預かる学習塾だからこそ、地域と交流ができる、周囲の皆で子どもたちを見守れるような風通しが良い場にしたいです。昔とちがって、最近は近隣と気軽なあいさつや会話があまりなく、関係性が薄れてきているような気がします。実際に、私が子育てをしているときも近所のかたとのつながりが弱く、家族以外の人に頼るのが難しいと感じたことがありました。家族のありかたの変化、共働きの世代の増加など、さまざまな要因がありますが、昔のように顔が見える関係を取り戻すきっかけになればと考えています。

イベントをやってみてどうでしたか。
出店内容や役割など準備段階でさまざまな課題が出てきます。例えば、予算を立てることは、子どもたちにとって初めての経験です。材料費としていくらかかるのか、自分たちへの利益(給料)のことも考えて商品の値段や販売量などを決めなくてはいけません。時には料理を焦がしてしまったり、数字を甘くみて大赤字になったりするなど失敗することもありますが、失敗から得る学びは大きいです。今では中学生の先輩に尋ねながら、子どもたちだけで協力してイベントを作り上げることができています。イベントの周知も子どもたちが中心となって行っており、地域のお店を回り、イベントの紹介をしつつ、チラシの設置をお願いしています。子どもたちの頑張りもあって、イベント当日は地域内からたくさんのかたが訪れてくれました。子どもたちがこの経験を自信にして、将来どんな困難に直面しても前向きに取り組んでもらえればうれしいです。

地域とのつながりを深めるために「ひがながハッピープロジェクト」を立ち上げたと聞きました。
ゆめ☆春祭りは、子どもたちにとって何かに挑戦できる場にはなっていますが、あくまでも塾内。それをさらに挑戦の場を大きく、なおかつ地域貢献できる場にしようと、平成30年に「ひがながハッピープロジェクト」という団体を立ち上げました。ハッピーヴォイスさん、Happy1dayつながるさんや矢上周辺の商店に協力してもらい、平成30年からハッピーハロウォークではクイズウォークラリー・ハロウィンマルシェを開催しています。(コロナ期間は縮小実施)春祭りと同様、塾の小中学生がお店への協力依頼やクイズボード作成などの準備や当日スタッフを行っています。令和5年まではチラシも全て中学生がデザインしていました。

 

ハッピーハロウォークについて教えてください。
ハッピーハロウォークは、毎年10月日曜日に実施、参加者がハロウィーン仮装姿で東長崎地区にあるお店を回るウォークラリーイベントです。家族や友達と協力しながら、業界・店にまつわるクイズに挑戦、店員さんやスタッフからヒントをもらうこともでき、遊びながら地域交流ができます。これまで東長崎地区を中心とした30店舗以上の協力・協賛をいただきながら開催してきました。令和5年に東長崎商工会・東総合事務所からの紹介があり、矢上みらいまちづくり協議会に加入。令和6年から矢上みらいまちづくり協議会主催で「やがみハッピーハロウォーク」となり、さらに発展していくと期待しています。

回を重ねるごとにスタッフをしていた子どもたちからは「普段は話すことのなかった地域のかたと顔見知りになった」「人見知りだったけれど、大人に話せる度胸がついた」との声があり、参加した地域のかたからは「今まで訪れたことのない商店や場所を知るきっかけになった」「イベントを通じて子どもたちと知り合い、生活の中であいさつや会話を交わす機会が増えてうれしかった」などの声が出ています。このイベントをきっかけにお店に訪れるようになったかたもいるようで、新たなつながりが生まれていることにやりがいを感じています。

活動を通じてうれしかったことや今後の目標について教えてください。
活動を通じて、元気にあいさつする姿や物事に取り組む姿勢など、子どもたちの普段見せない一面を見ることができたときにうれしく感じます。また、コロナ禍でイベントを開催できなかった際「今年は開催しないんですか?」「復活を楽しみにしています!」といったご連絡をいただき、地域の皆さんが楽しみにしていることを実感したときも、とてもうれしかったですね。
今後の目標は、子どもたちが地域のまちづくり活動に主体的に関わることができる環境を提供することです。これにより、子どもたちが「自分たちのまちを良くしたい」という思いを育めると思うんです。そのため、地域と協力してイベントを行う際は、子どもたちにも企画の段階から携わってもらい、今後さらに地域とのつながりを広げていきたいです。子どもたちと地域で協力して東長崎をさらに盛り上げていきたいと思います。

最後に、みなさんへのメッセ―ジをお願いします。
今年の「ゆめ☆春祭り」は3月16日(日)に開催されます。大人から子どもまで楽しめるワークショップやクイズラリーを用意しておりますので、ぜひ家族や友達と一緒に遊びに来てください。また、子どもたちが主体となって行うイベントですので、ときには失敗することもあるかもしれませんが、どうぞ温かく見守ってください。
また、毎年4月の第一日曜日に行われている教宗寺さんの「はなまるしぇ」には、「YUMEJUKU KIDS」として出店しています。今年は4月6日、こちらもぜひ遊びに来てください。

 

ひがながハッピープロジェクト
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